【コラム】Junko's Column - もももんが!Vol.18

NISEKO EXPEDITION 2024 レース編!

スタート直前「風速5~6mの強風のため、スタッフの救助船は出られません!何かあったら自分たちで何とかしてください」と田中正人さんからのアナウンス😆
なんやそれ🤣

7月6日(土)0時、ついにレーススタート!

すぐにパックラフトを膨らませ、洞爺湖へ!山本さんと私がタンデム、木谷さんと大輝くんはシングル艇。風がすごくて荒れ狂う海のように白波が押し寄せる…湖なのに🤣
漕いでも漕いでも、中島の影が近づかない💦

上位チームはあっという間に姿が見えなくなってしまった…暗いからどれがどのチームかなんて分からないけどw 何とか中島に上陸しパックラフトを畳んで背負ってCP Pro(取らなくても失格にならないけど追加得点がもらえるCP)を目指す!

中島の3つの山頂にもCP Proがあるが等高線がかなりつまっており、荷物が重いのもあって私達の足では時間がかかりそう。CP8(パックラフト出発地点)の関門時間があるので、それに間にあうようにいくつかのCP Proを捨てて回る。通常中島は夜間は立入禁止ので、貴重な体験ができました😆 暗くて景色は見えなかったけどw

再びパックラフトを膨らませて中島脱出!…が、強風は勢いを増していて進まない…前にいたチームが小島に上陸して歩いているのを見て私達も上陸してパックラフトを歩いて運びました🚣笑

後でログを見ると、ふきのとうは小島の西側に回って漕いで進み、東側からの風を避けていたみたいだ!なるほどー!

洞爺湖の南側に上陸したら今度はトレッキング。これは特に大きな問題なくクリア!地図が2枚しかないので、地図読みはみんなに任せて、私はCP見つけたらダッシュで取りに行く役割です。

次はMTBセクション。見たことある道!と思ったら洞爺湖マラソンで走った道だった(笑) すぐにそのマラソンコースからは外れ、その後はガッツリ林道漕ぎ。前にふきのとうが見えるとみんなスピードアップ🤣 速すぎ~!と文句を言いつつも順調にCPを通過しTA3に到着。

ここからは再びパックラフト。今から下る長流川(おさるがわ)という川は、水量が少なく岩がゴロゴロ水面から見えている…嫌な予感。案の定、岩に引っかかって止まりまくる(笑)
乗れないパックラフトー🤣 引いて歩いた時間の方が長かったと思うぐらい歩きました(笑)

途中のCP21は滝で、何があるのかと思ったら、1人ずつ滝を滑り降りるというキャニオニング(天然のウォータースライダー!)。初心者コースと上級者コースがあるということで、ちらっと上級者コースを見たら…た、楽しそー✨(((o(*º▽º*)o)))

「痛!痛!」と2回ぐらい体をどこかにぶつけたけど楽しかったー🤣

そしてまた乗れないパックラフトのお散歩を続けTA4に到着、トレッキングセクションへ。どんどん行きたい大輝くん&私だが、山本さん&木谷さんはかなり疲労してる模様。

CP Pro23を取ったあと少し藪漕ぎしそうな24は飛ばして、寄り道になるけど道路上にあるかんたんな25を取ることを提案。でも「もう走れないから時間がかなりかかってしまう、足も痛い」と却下に…

トレッキングセクションはこれで終わりなんだから、もう少しだけ頑張ろうよと思いつつ、痛いと言われてしまうと無理はさせられないので、じゃあその分TA5の後のMTBでCP Pro取りましょう!と話して24、25を取らずにTA5に向かいました。

TA5では1時間の強制休憩。提供された食事をあっという間に平らげて、足を乾かしながら大輝くんと時間計算と作戦会議。ぴったり1時間後に出発!辺りはすっかり真っ暗になり2晩目に突入です。

やっとうちのチームの得意なMTBだ!…しかし、なんでもないと思っていたCP28の捜索に時間をかけてしまう💦 後ろから来たふきのとうがさっさと見つけて先に行ってしまったり、やっと見つけた~と思ったら、後ろから来た他のチームにヒントを与えてしまって見つけられてしまったり。焦ったりヘコんだり。

続いて送電線鉄塔下にあるCP29をゲット。このあとはまっすぐ進んだ先にあるCP Pro30は取らずに、引き返して遠回りのロードを爆走して次へ行く予定だったけど…

CP29に行ってみると鉄塔整備道がちゃんとあり、先に進めそうな予感がして行ってみることに(私自身は他の上位チームがみんな行っている(はず?)なのに、自分たちだけ行かないのは悔しいという気持ちが強かった)。が、だんだんと道はぬかるみがちになり、ズルズルの斜面をMTBを担いで登ったり下ったり。私が先頭を進んで、たまに戻って皆のMTBを運ぶのを手伝うことに…私パワー系ではないはずなんやけど(泣)

少し進んだ沢で、「先に進みたい」大輝くんと私、「無理だから沢沿いに降りて下の林道に出よう」という山本さんと木谷さん。意見が分かれてしまいしばらく平行線に…

一番に折れたのは大輝くんで「じゃあ降りましょう」となった。

あー、また諦めないといけないのか…私は悔しくて悔しくてほんとに泣きそうになるのを堪えて、チームの方向性と自分のやりたいことが違うならもうこのチームでは出ない方がいいのかもしれないなぁなんて考えながら、ひたすら無言で以降のMTBの担ぎも全く手伝わずにみんなについていった(レース後蓋を開けてみると、CP Pro30に行ったのはふきのとうだけだったので行かなくて良かった。山本さん達の判断は正しかった!)

無事に林道からロードに出て、その後どのCP Proに行こうかと話していたが、次は木谷さんが眠くなり落車、休憩を取ることに。その頃にはもう諦めることに対してもう何かを思ってもしょうがないと思うようになっていた。

CP33には1番に到着、気を取り直してロープワークへ!懸垂下降地点は、想像以上の断崖絶壁✨(((o(*º▽º*)o)))

真っ暗なのもあってスリル倍増、思わずロープを握る手に力が入った。降りたところでメンバー全員を待っていたら、虫がめちゃ多くて顔をめっちゃ刺された…でもスタッフの方はずっとここにいる訳で…本当にありがとうございます😭

再びMTBに乗ってスタート!あとのパックラフトセクションのことを考えて、CP Proは飛ばしまっすぐTA7を目指す。ここでも少し仮眠。明け方やや眠気が来たけど何とか眠気を飛ばしながら走った。TA7には関門の1時間前に到着。意外と余裕はなかった💦

ここから最後のパックラフトセクション、真狩川!入水地点はパックラフト1艇分しか川幅がなくて、ものすごい流れで漕がなくてもどんどん進んでいく、楽し~😆川がめちゃくちゃ冷たいようで、水面の冷気がすごかった。

何ヶ所かポーテージ(パックラフトを担いで移動)をしながら、CP38を通過。この後半でやっと私もパックラフトに慣れて山本さんとも息があってきて、瀬や浅いところも上手く通過できるようになり、もう終わってしまうのがもったいないなーと感じた😢

TA8でやっと!長かったパックラフトを片付け、MTBで高橋牧場の牧草ロールCPを取り、最後はランでゴールへ!33:54:23のレースが終わりました😊

体のダメージはあまりなかったのですが、1か所だけ。長流川後半から左手首が痛くなり、腫れてしまっていました。漕ぎ方が良くないのに加えて、パドルで岩を押したりパックラフトを引っ張ったり、いろんな動きで手首を使いすぎていた模様。

結果は4位。今回はCP Proもいっぱい飛ばしたし、ゴールしてもあまり達成感ややり切った感がなくて、まぁこんなもんやなというのが率直な感想。今までのニセコはいつも本当に楽しくて仕方なかったけど、今回は楽しくなかったりもして…もっとCP Pro行きたかった~!!

上位チームに食い込むにはやっぱりもっと頑張ってトレッキングやMTBのCP Proを取る必要があった。全力出しきってギリギリを攻めた優勝チーム・ふきのとうのインタビューは本当にカッコ良かった!

私自身は自分が「こうしたい!」と思うことにとらわれすぎてしまって、チームとしての最善を考えられなくなってしまっていたことを反省…水物とMTBのスキルを磨いてみんなに遅れを取らないようにすることで、まだまだチームとしての伸びしろがあるんじゃないかと思った(のでちゃんと練習します…!)

ニセコはエントリーフィーも安くはなくお財布的には辛いのですが、レースでしか行けないところへ行けたり、国内最長だし、北海道最高だし、強豪チームがたくさん集まるし、唯一無二の経験ができるのは本当にプライスレスだなと改めて実感。

スタッフのみなさま、選手のみなさま、そして一緒に挑戦してくれた山本さん、木谷さん、大輝くんありがとうございました!😊

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